山本 朗  さん(和歌山大学保健管理センター准教授)Message 11

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山本 朗 さん

Yamamoto Akira

大阪府生まれ。和歌山県立医科大学を卒業後、精神科医として県内公立病院等で勤務。その後、三重県立小児心療センター、和歌山県子ども・女性・障害者相談センター勤務を経て、平成24年4月より現職。専門は児童青年精神医学で、子ども・若者支援に関する幅広い領域にわたって高い見識を持つ。

和歌山大学保健管理センター

和歌山大学の学生・教職員の健康管理、診察、疾病予防のための啓発を担う施設。メンタルケアに力を入れていることで有名で、山本准教授の前任者である宮西照夫名誉教授が立ち上げた、ひきこもり傾向にある学生の自助グループ「アミーゴの会」の活動拠点にもなっている。

―まず、この仕事を始めたきっかけを教えてください。

 小さい頃風邪をひきやすく、しょっちゅう病院に通っていました。そのうち、お世話になった先生達にあこがれ、小学校の卒業文集にも「将来医者になりたい」と書きました。医大に入り、医学全般をひととおり学びました。医学の世界は脳外科や循環器内科、耳鼻咽喉科等体の部位や対処法別に細かく分かれているのですが、私は一人の方に全体として関われるような診療科を希望し、精神科医となりました。
 実は最初は認知症の高齢者のメンタルケアに関心があったのですが、田辺市の公立病院に赴任したときに、子ども・若者世代のメンタルケアに情熱を注ぐ素敵な先輩医師や、田辺市のひきこもり支援の地域ネットワークで活動している支援者との出会いに刺激を受け、以来児童青年期を中心に診療や研究をしています。平成23年度末に、和歌山大学で学生のメンタルサポートに長年取り組んでこられた宮西先生が退官されることになり、その後を受けて昨春から保健管理センターのメンタルケアを担当することになりました


―ふだんの仕事は、どんなことをなさっていますか?

 このセンターには医師が私を入れて2人いて、身体面のサポートはもう一人の内科の先生を中心に、メンタル面でのサポートは私を中心に、センター全体で学生・教職員のこころとからだの健康管理に努めています。ちょうど春は新入生の健康診断で大忙しでした。普段は悩みを抱えた学生を診察し、悩みの解消に向けてセンターに配置されている臨床心理士や保健師のスタッフとも協力しながら、治療や支援を行っています。
 また、不登校やひきこもりの傾向のある学生達の自助グループ「アミーゴの会」の活動にも関わっています。この「アミーゴの会」は、不登校やひきこもりを経験したメンバーが中心に、現在不登校やひきこもりの状態になっている学生を支援する活動をしており、その支援は高い効果を上げています。前任の宮西先生の言葉を借りれば「ひきこもり臭」、つまりひきこもりや不登校を経験したからこそ醸し出される、言葉にできないような空気感や雰囲気といったものがポイントであると考えています。「アミーゴの会」を中心とする「和歌山大学ひきこもり回復支援プログラム」は精神医学の専門的立場からの見立ても重視していますので、その専門性の部分は私が担っています。


―最近、特にホットなトピックがあれば教えてください。

 学生さん達を診察して感じることを2点ほどご紹介したいと思います。
 1つは、大変傷つきやすく、相手の些細な言動で不安になっているという傾向です。身近に相談できる友人や家族がいる場合は良いのですが、友人や家族を心配させたくない、という優しさゆえに、その傷ついた思いや不安な気持ちを自分の中に抑え込んでいる場合もあります。本当に辛くなってからわらをもすがる思いでセンターに来られる学生さん達もいますので、そんな学生さん達が、私達のセンターや、With Youのような若者をサポートする機関に、もっと気軽に相談できるように、私達も工夫していかないといけないと思っています。
 もう1つは、「自分探し」の傾向です。1・2年生のうちはキャンパスライフを軽く楽しんでいた学生さん達でも、3年生になって就活が始まると「自分に合った仕事って何だろう?」から始まって「そもそも自分って何だろう?」という答えのない問いの渦の中に入ってしまい、不安ばかりが募ってしまっていることが少なくありません。1・2年生の頃、更に言えば大学入学前から、他人を参考にしながらも、他人の言うことを鵜呑みにすることなく、自分のことを自分で決めていくことが大切だと思います。


―最後に、和歌山の若者たちに一言メッセージをお願いします。

 人との出会いを大切にしてほしいと思います。時にはイヤな人に出会うかもしれませんが、後から振り返れば、その出会いにも必ず何か意味があるはずです。そしてもちろん、生き方の模範となるような人、相談に乗ってくれる頼りになる人、一目惚れをしてしまうような魅力的な人・・・多くの素敵な出会いがきっと待っていることでしょう。

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