佐々木 綾 さん(自立援助ホーム「わだちの家」児童指導員(アフターケア担当))Message 17

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佐々木 綾 さん

Sasaki Aya

北海道に生まれ、小学3年生から和歌山で育つ。大学で社会福祉を学び、京都の保育所や大阪の児童養護施設に勤務した後、和歌山に戻り、平成22年から児童養護施設退所者等アフターケア事業担当スタッフとして、「わだちの家」に勤務。

自立援助ホームわだちの家

県内唯一の「自立援助ホーム(※)」として平成20年に開所。現在、NPO法人トレスによって運営されている。
「わだち」という名称は、「子どもたちが人生に深く力強い轍を残しつつ、まっすぐ前を向いて歩いていってほしい」という願いが込められているとともに、和歌山の「わ」、友達の「だち」にちなんでいる。

wadati.png※【自立援助ホーム】児童福祉法第33条の6に基づき、何らかの理由で家庭に居場所をなくし、困難な問題を抱えながら、働いて「自立」を目指す子ども達に生活の場を提供し、暮らしのサポートを行う施設。「わだちの家」を含め、平成25年3月現在全国92ヵ所に設置されている。
(所在地)和歌山市善明寺13
(TEL/FAX)073-419-0888

―まず、この仕事を始めたきっかけを教えてください。

 最初のきっかけは、小学校の頃、複雑な家庭環境のクラスメートと出会ったことです。私自身、毎日当たり前のように親の愛情に包まれて暮らしていたので、そういう家庭環境で育っている子が身近にいるのを知り、幼いなりに色々と考えさせられるものがありました。そして、年齢とともに子どもは生まれてくる環境や親、家庭を選ぶことができないことを痛感し、またテレビのドキュメンタリー番組等を見て、将来は漠然と家庭や環境に恵まれない子ども達と関わる仕事がしたいと思うようになりました。
  大学卒業後は保育所で1年間、大阪の児童養護施設で3年間働きました。特に、児童養護施設では住み込みの勤務でしたので、文字通り子ども達と24時間生活を共にしていました。仕事はハードでしたが、子ども達から色々なことを教わり、今の自分自身の糧になっていると感じています。平成22年からは地元和歌山で、児童養護施設を退所した子ども達のアフターケアの仕事をしています。


―ふだんの仕事は、どんなことをなさっていますか?

 普段は「わだちの家」にいて、入居している子ども達と関わりながら、生活上のサポートをしているのですが、本来の仕事は県内の児童養護施設を退所した子ども達のアフターケアです。アフターケアといっても、児童養護施設入所中から関係を作っておかなければ、子どもの側からするといきなり見ず知らずの大人から手を差し伸べられて困惑するだけです。
 そこで、県内に9ヵ所ある児童養護施設を定期的に訪問し、子ども達や職員さんとの交流を大事にしながら、職場体験や、ソーシャルスキルトレーニングといった、施設退所後の生活を視野に入れたプログラムを提供しています。ソーシャルスキルトレーニングでは、性教育や法律、コミュニケーション、家計管理といった、生きていく上で大切なものをテーマにとり入れています。


―最近、特にホットなトピックがあれば教えてください。

 先日、約1週間のお休みをいただいて、フィリピンのオロンガポ市郊外の貧困地域へ行って来ました。現地のNGO主催のワークキャンプへ参加し、ストリートチルドレンや貧困地域で生活する子ども達や家族と交流する機会を得、私にとって大変有意義で貴重な財産となりました。家計を助けるために当たり前のように路上で働いている子ども達を対象に、遊びを通じて将来生きていく術を身につけてもらう、というプログラムにも参加しました。現地の指導者には、自分自身もスラムで育ち、大人になって支援する側に回っている方がたくさんいて、彼らから大きな刺激を受けました。
  日本に帰ってきて、施設の子ども達が、施設を出てからも共に助け合って生きていけるシステムができれば、と思っています。今年のゴールデンウィークには、県内各地の児童養護施設を巣立っていった子ども達に声をかけて、バーベキューをしました。ささやかではありますが、そういった所から共助のシステムができあがっていけばいいな、と思っています。


―最後に、和歌山の若者たちに一言メッセージをお願いします。

 私は、他人から大事にされると自分のことを大事にでき、自分のことを大事にできる人は、他人のことも大事にできると思っています。仕事柄、周りに大事にされた経験が少なく、自分のことを大事に思えない子ども達によく出会いますが、色んな方との出会いを通して、人との良いつながりを育み築いていく力を身につけてほしいと思っています。そういう信頼できる大人と出会えるチャンスが、和歌山の若者にたくさんあるように、と願っていますし、私もその一人となれるよう努めたいと思っています。

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