宮西 照夫 さん(紀の川病院副院長・ひきこもり研究センター長)Message 24

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宮西 照夫 さん

Miyanishi Teruo

和歌山県生まれ。和歌山県立医科大学で精神医学を専攻し、昭和57年から和歌山大学保健管理センターで精神科医として勤務。スチューデントアパシー、社会的ひきこもりに関する研究を重ね、「和歌山大学ひきこもり回復支援プログラム」を確立。平成24年、同センター所長を最後に退官し、現在に至る。主著に『ひきこもりと大学生』、『文化精神医学序説』等がある。和歌山大学名誉教授・博士(医学)。

紀の川病院

和歌山県北部地域の精神科医療の中心的役割を担うために、昭和45年7月に医療法人宮本会の2番目の病院として創設。精神科、神経科、心療内科、内科の診療科目があり、入院病棟やケアホーム、グループホーム等の設備も整っている。宮西さんが副院長に就任してからは、ひきこもり研究センターを併設。ひきこもり専門外来やひきこもり専門ショートケア、アウトリーチ型支援等を行っている。
(所在地)〒649-6246 岩出市吉田47-1 (TEL)0736-62-4325 (FAX)0736-62-3137

―まず、この仕事を始めたきっかけを教えてください。

 大学では医学部に在籍していたのですが、実は高校時代の最後のあたりから小説を読みふける文学青年で、真面目とは程遠い医学生生活でした。また、在学中に読んだ一冊の本との出会いで、マヤ文明の神秘に魅せられ、アルバイトをして貯めたお金を注ぎ込んではマヤの地を旅していました。それは精神科医になっても変わりませんでした。
 和歌山大学保健管理センターに勤務し始めた頃、スチューデントアパシーと言われるような、学生の無気力症候群を目の当たりにし、診察と研究を行うようになりました。以来約30年、このテーマに取り組んでいます。こんなに長い間取り組んでいられるのには、私自身が文学やマヤ文明に没頭し、医学をあまり真剣に勉強しない大学生だったので、無気力やひきこもりの状態の学生への共感があったからこそだと、最近感じています。


―ふだんの仕事は、どんなことをなさっていますか?

 病院では全国でも珍しい、15歳から35歳までを対象としたひきこもり専門外来を担当しています。毎週金曜日の午後、予約制で診察していたのですが、県外からも若者が訪れて予約が一杯になり、3か月待ちという状況になりました。そこで、今は初診に限り、火曜日の午前も診察をしています。
 また、週に2回、ひきこもり専門ショートケアを行っています。私や看護師、精神保健福祉士も関わるのですが、この中心は、かつて自身もひきこもりや不登校等を経験した若者達・メンタルサポーターです。彼らは、ひきこもりの苦悩のまっただ中にいる若者達と、共通の経験を通じて気持ちを分かち合うことができます。その共感を中心に置き、集団精神療法や演劇やスポーツといった行動療法も取り入れ、系統立てて支援を提供しています。最近になって、自助グループ・「フロイントの会」(フロイントはドイツ語で「仲間」)も立ち上がり、週に1回活動しています。こういった若者の手によるひきこもり解決の活動を、私は「成長の共同体」と呼んでいます。
 他には、ひきこもっている若者の自宅に訪問するアウトリーチ型支援や、医師としては薬物療法等も行っています。


―最近、特にホットなトピックがあれば教えてください。

 近日中に、このショートケアの素晴らしい仲間達の活動を描いた本を刊行する予定です。また、いくつかの専門誌にも、一連の取組をまとめた論文が掲載されることになっています。今では、全国各地で様々な形態のひきこもり支援が展開されていますが、私達の取組をこのような形で発信することで、一人でも多くのひきこもりの若者が回復のチャンスをつかむことにつながれば、と願っています。


―最後に、和歌山の若者たちに一言メッセージをお願いします。

 今の若者はひ弱になっているように見えますが、本来若者には力が宿っています。
 年齢を重ねた者の役割は、若者にその力の出し方を教えることです。
 特に、豊かな自然の中で育まれた和歌山の若者には、強い力があるはずです。
 「ひきこもり解決は若者の手で!」を合言葉に、これからも若者達と歩んでいきたいと思っています。


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