酒井 滋子 さん(NPO法人ハートツリー 理事長)Message 8

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酒井 滋子さん

Sakai Shigeko

和歌山県生まれ。長年田辺・西牟婁地域の高等学校、養護学校(特別支援学校)教諭として勤務。退職後、不登校・ひきこもりの子どもや青年達の相談支援活動を始める。その中で出てきた課題を元に市当局にも働きかけ、田辺市が全国に先駆けて行政としてひきこもり支援に取り組むきっかけを作った。その後、平成18年にはひきこもりの青年の支援等に取り組むNPO法人ハートツリーを設立。以来理事長として、80歳を越えた現在も精力的に活動している。

NPO法人ハートツリー

酒井さんらの活動をもとに、平成18年、ひきこもり青年の支援に取り組むNPO法人として設立。設立以来、和歌山県・田辺市から指定を受け、「ひきこもり者社会参加支援センター」を運営するとともに、平成20年からは、厚生労働省と和歌山県から地域若者サポートステーション事業を受託して、若年無業者の職業的自立支援にも取り組んでいる。
■所在地:〒646-0032 田辺市下屋敷町98
■Tel:0739-25-8308 
■電話対応日時:平日9:00~18:00

―まず、この仕事を始めたきっかけを教えてください。

 学校在職中から、卒業生を社会に送り出す度、我々大人はこの社会のあり方に責任を持たなくてはならない、と思っていました。退職後は地域の教育会館で、不登校の子ども達やご家族の相談に対応していました。教育会館での相談は、学齢期の子どもが対象でしたが、高校にも進学せずにそのままひきこもってしまう若者達を放っておくことはできず、会館内で学齢期を超えた青年達の支援を始めました。
 その後、教育会館での活動ができなくなりましたが、田辺市民総合センターに活動拠点を移し、青年サークル「HAPPY!!」として、週に数回居場所を開設するようになりました。同時に、不登校・登校拒否の子どもを持つ親の会や、社会福祉法人のメンバーと出会い、その方々は今も法人の運営に関わってくれています。齋藤環さんの本が話題になったこともあり、ひきこもりの問題について多くの方が関心を持ってくれるようになり、ついには市長も、議会答弁で行政としてひきこもり支援に取り組むと表明し、市役所を中心としたひきこもり支援が始まりました。
 平成12年には常設の居場所として一軒家を借りることになりました。平成14年からは県と市の補助金もいただくようになり、平成16年には現在の場所に移転し、NPO法人の認証も受けました。退職してから約20年間、多くの方々のお陰で何とかやってこれたことに、本当に感謝しています。
 社会は大きく変わっています。東北の大震災・原発事故は私たちに、人々が手をつなぎ合うことの大切さを教えてくれました。そこから未来へ希望が紡ぎだせると考えています。

―ふだんの仕事は、どんなことをなさっていますか?

 法人の本部は居場所である古民家に置いています。法人の事務をしたり、居場所を利用する青年達の相談を受けたりしています。また、高校では家庭科を教えていましたので、青年達の社会体験の一環で、よく一緒にケーキやクッキーを焼いています。
 活動の範囲も広がってきているので、実際の支援はほとんど若いスタッフに任せています。スタッフ達には常々、自分の経験や思い込みを押しつけず、しっかり理論的に支援を行うように言っています。そのために、外部の研修にも積極的に送り出しています。

―最近、特にホットなトピックがあれば教えてください。

 利用する青年達の成長や変化が、日々のホットトピックです。私は青年達に、自分をしっかりと見つめ、小さな階段を確実に上っていくように言っています。最初は自分のことについて何も書けなかったような青年が、自分が生まれてからの生育史を、30枚以上のレポート用紙にまとめてくることもあります。今の時点で自分を客観視できるというのは、将来を見据えることにつながるのだろうと考えています。私たちも青年達から多くのことを学ばせてもらっています。

―最後に、和歌山の若者たちに一言メッセージをお願いします。

 この歳になってみなさんに伝えたい言葉は、「生きなあかん!」という言葉です。生きるということは、嬉しいことや楽しいことばかりではなく、辛いこと悲しいこともあります。存在を消してしまった方が――と考えることも。でも人生は生きるに値すると。人はひとりでは生きていけません。人とつながる力が必要です。小さな声で「ヘルプ」と言えばよいのです。何よりも自分の命を大切にしてください。

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