和歌山県若者総合相談ポータルサイト　With You（ウィズ・ユー）

この記事は2015.05.29に掲載されたもので、肩書・所属等は現在と異なる場合があります。

　戸田 真矢 さん　

　　　Shinya Toda

―まず、この仕事を始めたきっかけを教えてください。

　もともと福祉の学校に通っていて、漠然と福祉関係の職に行けたらなと考えてはいましたが、学生当時はこのような仕事をするとは思ってもいませんでした。地元に戻り仕事を探しているとたまたま出ていたのが今の職場の求人で、訪問支援員というちょっと変わった仕事に対して、どんなことをするんだろう、と興味を持ったのがきっかけです。

―ふだんの仕事は、どんなことをなさっていますか？

　サポステでは様々な悩みを抱えている若者の、初めの一歩を応援しています。南紀サポステは田辺市に事務所を構えていますが、その中でも事務所まで来られない方向けに、こちらから自宅等に伺い相談をお聞きする、訪問支援を中心に活動させていただいています。
　お話を聞くだけではなく、一緒に外出したり、職場体験に行ってみたりなど、場所にしばられることなく、その人一人一人に合わせた動き方ができるのが特徴です。また、状況に応じて各種関係機関との連絡調整も行い、よりスムーズにご希望に沿えるよう、困っていることを解決できるよう、心がけながら活動しています。

―最近、特にホットなトピックがあれば教えてください。

　NPO法人ハートツリーでは、昨年12月末より、新たにカフェ「rurucoro」（ルルコロ）をオープンさせ、同時にそこへ提供するお菓子を作る工房もできました。工房では製品を作っていく作業を経験し、一般のお仕事に就く前の練習の場としても活用されています。
　また、カフェ店内の一角には、サポステの利用者であるメンバーが手作りで作った雑貨、「tete」（テテ）の商品も置いています。売り上げの中からメンバーに還元していく仕組みになっています。
　5月からはカフェで軽食もスタートさせています。近くまでお越しの際には是非お立ち寄りください。

―最後に、和歌山の若者たちに一言メッセージをお願いします。

　仕事を始めたきっかけ、のところでお分かりになると思いますが、僕自身は明確な志があってこの仕事を始めたわけではありません。正直よくわかっていないまま、何となく、の気持ちではじまったものですが、そんなテキトーなはじまりでもなんだかんだで、今も続けさせていただいています。
やる前は色んな不安もあるとは思いますが、いざやってみると難しく考えすぎていただけでなんとかなっていくことも。もちろん合わない事もあるかもしれませんが、それがわかるだけでも収穫で、やり方は一つだけではないのでまた別の手段を考えていけばいいと思います。軽い気持ちでとりあえず何かはじめてみるのもいいのではないでしょうか。
そうは言っても初めの一歩を踏み出すのはとても勇気のいることだと思います。一人で悩むよりもみんなで一緒に悩んでどうしようか考えてみるのも、また違った見方ができていいかもしれません。もし何かしたいのにと迷っていたり、悩みを抱えているのであれば、一人ではなく、ぜひ一緒に悩んでみませんか？最初の一歩を踏み出すお手伝いが少しでもできればいいなと思っています。