太田 君代 さん(性暴力救援センター わかやまmineマイン 支援員Message 44

この記事は2017.12.28に掲載されたもので、肩書・所属等は現在と異なる場合があります。

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 太田 君代 さん 

   Kimiyo Ota


大阪府生まれ。短大では保育士と幼稚園教諭の免許を取得したが、担当教授からカウンセラーの仕事を薦められたことで、カウンセリングに興味を持ち、痛みの専門病院に就職。そこで臨床心理学、行動療法を学び医療の場でカウンセラーとして仕事を続けた後、児童福祉分野に入り、子どもと家庭の相談支援業務に携わってきた。
平成25年6月から「性暴力救援センターわかやまmineマイン」で支援員として、性暴力被害に遭った女性への相談・支援を行っている。


性暴力救援センター わかやまmineマイン


 性暴力(自分が望まない性的行為。同意のない、対等でない、強要された性的行為はすべて性暴力です)の被害に遭った女性への支援。電話や面接によって相談・支援を行う他、関係機関への支援のコーディネートも行います。

※電話相談:9:00~22:00 (受付は21:30まで) ☆年末年始を除く
   Tel:073-444-0099
※面接相談:9:00~17:45 ☆要予約;土日・休日・年末年始を除く
※支援コーディネート機関:和歌山県立医科大学等の協力医療機関・和歌山県警察・和歌山県 臨床心理士会・和歌山弁護士会・法テラス和歌山・和歌山県子ども・女性・障害者相談センター・和歌山県精神保健福祉センター・民間被害者支援団体等


―まず、この仕事を始めたきっかけを教えてください。

 短大で指導を受けていた教授から、カウセリングの仕事を薦められたことから、カウンセリング業務に興味を持ちました。卒業後は病院の心理療法科で勤務することになり、そこで7年間心理カウンセリングの勉強をさせてもらいました。病院で勤務しながら、平成3年からは県の電話相談の相談員としても働かせていただくようになり、その後、結婚、出産と子育てが忙しくなり、病院は退職しましたが、電話相談員は続けることができました。(電話相談は平成25年6月まで続けた)平成19年に社会福祉士の資格を取得したことがきっかけで、平成20年から和歌山市の家庭児童相談室で電話相談などの業務を担当し、平成23年からは和歌山市の子ども総合支援センターで、養育支援や虐待対応などを担当することになりました。このとき性的虐待の実情を知り、被害者をもっと支援できないかと思うようになり、性暴力被害者用のシェルターを運営する団体が、各地で開催する研修に参加し、性暴力に対する対応について勉強を続けていました。そんな中、平成25年の5月に、マインの相談員の募集があったので、応募した結果、採用が決定し、6月からマインの支援員として勤務するようになり、現在に至っています。

―ふだんの仕事は、どんなことをなさっていますか?

 普段は、性暴力被害に遭った方々への相談・支援を行っています。被害者ご自身が相談の電話をくださることもあれば、児童相談所などの関係機関を通じて相談が来る場合もあります。相談を頂いた方のメンタル面や生活面の支援を行うわけですが、一人一人の状況やニーズが違うので、被害者の方がおかれている状況や、心情を十分考慮しながら支援ができるように心掛けています。特に、加害者に対する処罰感情も強く、被害に遭ってすぐに相談に来られたケースでは、時間との勝負になるので、警察や医療機関との連携は重要になります。強制性交罪等の被害届を提出する上で、証拠の採取はとても重要になります。犯罪の証拠となる加害者のDNAの採取については、被害後72時間以内の採取が必要になりますし、緊急避妊用薬の効果も被害後72時間以内が効果的ですから、まさに時間との勝負と言えるのです。他にも性感染症に関する検査など、様々な支援が必要となりますから、多くの関係機関との連携が必要となります。性暴力は、被害に遭った女性の心も体もひどく傷つける犯罪なので、一人で悩まずに、できるだけ早く必要なケアを受けることが大切だと思います。もし、性暴力被害に遭われた場合は、是非、私たちに相談して欲しいと願っています。

―最近、特にホットなトピックがあれば教えてください。

 仕事柄、心がとても辛くなることが多いので、時々、気持ちをリフレッシュするように心掛けています。私の場合は、友人と一緒に旅行することで、気持ちを切り替えるようにしています。国内、海外、どちらも旅行しますが、韓国ドラマが好きなので、最近は韓国に旅行することが多くなりました。グルメやエステを楽しんで気分をリフレッシュしています。

―最後に、和歌山の若者たちに一言メッセージをお願いします。

 ともかく、時間を大切にしてほしいということです。様々な環境で人は生活をしていますから、時間に余裕のある人もいれば、自分の時間を奪われ苦しんでいる人もいると思います。環境に大きく左右はされますが、ほんの少しでも時間があれば、前に向かって進んでいけるように時間を使って欲しいと思います。与えられた時間を自分のステップアップの勉強に使う人もいるでしょう。勇気を出して苦しい状況を誰かに相談する時間に使う人もいるでしょう。それぞれの人がそれぞれの立場で、与えられた時間を、一歩でも前に進むために大切に使って欲しいと思います。自分にとって、今一番大切なことに、与えられた時間を使うことができれば、未来は切り開けると思います。

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