この記事は2018.04.05に掲載されたもので、肩書・所属等は現在と異なる場合があります。
Akira Suzuki
和歌山市生まれ。大学では経営学を学び、平成5年に和歌山県庁に一般行政職として入庁。税務課、財政課等で勤務。平成29年4月から、子ども・女性・障害者相談センター子ども相談第二課長として勤務。(子ども相談課は、いわゆる児童相談所のこと)
☆18歳未満の子供と保護者のあらゆる相談に応じる仕事
○児童虐待、養護に関する相談 ○性格・行動に関する相談
○非行に関する相談 ○子供の発達に関する相談 など
最近は児童虐待(身体的虐待、心理的虐待、ネグレクト、性的虐待)に関する相談が多い。子供の命に直結する仕事であるため、常に緊張感を持って仕事をしないといけない。また、地域における様々な関係機関との連携・協力・調整が非常に重要な仕事でもある。
※電話:073-445-5312 (一般相談受付は9:00~17:45)※年末年始を除く
児童虐待に関する電話通報:189(24時間体制で最寄りの児童相談所に繋がります)
―まず、この仕事を始めたきっかけを教えてください。
財政課で予算査定に関する仕事をしていたとき、現場の実態を知るために、上司と一緒に福祉の現場を見学する機会がありました。その際に、障害のある子供たちや、児童虐待の厳しい現状を知ることになり、児童福祉の現場で仕事がしたいと考えるようになりました。
平成15年に初めて児童相談所に着任し、児童福祉司として仕事をすることになりました。児童虐待の対応等、子供の命に関わる仕事でとても大変な仕事でしたが、同時に大いにやりがいのある仕事だと感じました。何度か異動がありましたが、その度に児童相談所に戻りたいという思いが募り、今回が3度目の勤務になります。
福祉の専門機関として、18歳未満の子供と保護者のあらゆる相談に対応する仕事ですから、児童福祉司と児童心理士が協力しながら様々な相談に応じています。特に、最近では児童虐待に関する通告や相談が多くその対応に多くの時間を必要としています。虐待通告を受理した場合、48時間以内に目視による児童の安全確認が条例で義務づけられているので、職員は現場調査に出ることが非常に多い職場です。また、調査の結果、必要があれば児童の一時保護を行う場合もありますし、保護した児童を里親に養育委託したり、乳児院や児童養護施設への入所措置を行ったりもしています。
虐待通告を受理したケースで子供の安全が確認できないような場合には、立入調査を実施しますが、危険と隣り合わせのため、防刃チョッキを着用して立入調査を実施することもあります。身の危険を顧みず、子供の命を守る仕事なので、日々緊張感を持って仕事をしています。
読書が趣味なのですが、仕事柄、面接技能を磨く必要があるので、最近では臨床心理に関する本などを読んで勉強することが楽しみになっています。勉強した甲斐あって面接が上手くいったりすると、本当に嬉しく思うので、今は様々な専門書を読むことが楽しみになっています。
今は、ゲームやSNSに夢中になっている若者が多くなりました。児童相談所で多くの方々と面接していると、人と人が顔をつきあわせて行うコミュニケーションの大切さを改めて実感させられます。社会で生活するということは、自分以外の他者といかに上手に折り合いをつけながら触れあうことができるかということだと思います。インターネット上の顔の見えないコミュニケーションではなく、相手の生の声に耳を傾け、相手の表情の見えるコミュニケーションをもっと大切にしてほしいと思います。
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